ピカッとひかり、大きな音が鳴り響く雷は年齢を問わず怖く感じてしまいます。その反応は決して間違っているわけではなく、野生動物ですら同じような反応をとります。 しかし怖さを敏感に感じてしまい、雷恐怖症(アストラフォビア)になってしまう方も増えています。雷に関する知識やサービスを活用することで『雷への恐怖が小さくなること』を紹介していきます。
人間は幼少期や20代半ば頃に恐怖症を発症したり、何かに敏感になってしまいます。様々な種類の恐怖症が存在し、時代背景とともに新たな恐怖症が確認されることもあります。
中でも動物恐怖症、高所恐怖症、雷恐怖症を含む三大恐怖症は症状を訴える人が増加しており、近年注目されています。
2007年、米国では雷恐怖症が三大恐怖症だとする発表がされました。
出典元:『デニス・クーン、ジョン・O・ミッテラー (2008). 心理学入門: 心と行動へのゲートウェイ. Cengage出版』
三大恐怖症の中でも認知度が低い雷恐怖症は雷を原因とする不安障害で、雷鳴を聞くことで、パニックになったり、心拍数の上昇が表れる恐怖症です。
野生動物も人間と同様に雷恐怖症にかかるため、本能的な危機管理能力がきっかけに起こる不安障害だと考えられています。
しかし現代社会において雷恐怖症は理解され辛く、
「家の近くで雷が鳴っており、心拍数が上がってしまい出社できる状態ではありません」
とは言えない現状です。
一部メンタルクリニックでの治療はあるものの、雷恐怖症(アストラフォビア)にとっては今もなお雷に怯えながら生活するしかありません。しかしそういった方が気象情報を活用することで雷恐怖症を軽度に抑えれたケースが出てきています。
そもそも『雷が怖い』という認識は間違っていません。生きるための本能的な反応ですが、不安障害ほど敏感になると生活に支障をきたしてしまいます。そのため軽度な雷恐怖症であれば、正しい気象知識や情報を駆使することで対処できます。
雷は発達した積乱雲によりもたらされます。積乱雲が発達することで雲内で氷の粒がこすれあって静電気が起こり、雲の上層と下層で電荷が偏ります。
この偏った電荷を中和するため、雲から地面に向かって放電します。この現象が落雷です。
雷の電気エネルギーはとても大きく、90%が熱エネルギー、1%未満が音エネルギー、その他が主に光エネルギーとして放出されます。
中でも一番大きな熱エネルギーは雷直径2〜5cm、数ミリ秒で空気を39000℃にまで加熱する程強力なパワーです。
また、全体の1%未満の音エネルギーでも雷は120㏈~140㏈に達し、人間の鼓膜を傷つけるほどの大きな音です。
この大きさはセミの鳴き声(至近距離)を2倍にした音量に匹敵します。自然界では最も大きいとされる音で、危険な音圧になります。
雷による被害は大きく分けて2種類あります。
直接人体に落雷があたる『直撃雷』と落雷を受けた樹木等から人体へと間接的に雷が移る『側撃雷』があります。落雷被害のほとんどのケースが側撃雷ですが、直撃雷があたると約80%の確立で死に至ります。落雷の主な症状は心肺停止、やけど、意識障害、鼓膜穿孔、神経痛や知覚異常があります。後遺症にもなるので避雷は欠かせません。
アメリカ疾病予防管理センターによると、ある年に落雷被害に遭う確率は50万分の1というデータが出ています。また100万分の1の可能性だと発表する研究機関もあり、地域差、季節差によって大きく数値は変わってきます。しかしどの確率も極めて低いものではありません。
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最悪のケースで死に至る落雷を私たちはどのように避けることができるのでしょうか?
避雷のポイントは『雷の影響を受けないセーフティーゾーンへの避難』になります。
雷は
『電気の通しやすさとは無関係に地面からの突出物に目がけて落ちる性質』
があります。
そのため他と比べて高い建物や木の周辺は落雷の危険性がある場所や室内で感電しやすい場所からの避難が求められます。
例えば建物や密閉された乗り物の中は理想的な避難場所です。もしもセーフティーゾーンが近くにない場合は、高さのあるものから移動し、頭をなるべく低くしてしゃがむことで避雷します。
雷が私たちの生活圏内まで近づく際にはフランクリン・ジャパンのような気象会社がデータを蓄積しているので、報道などをもとに行動をすると避雷対策は万全です。
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避雷設備とは
避雷設備とは避雷針のような適切なモノで雷を受けて、地中に電気を流す設備を指します。
日本の建物は厳しい建築基準法により避雷設備の完備や避雷対策をしっかりしているので安心して雷をやり過ごすことができます。
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気象情報をもとに避雷をすることはとても簡単です。
例えば落雷情報をリアルタイムで通知してくれるアプリをダウンロードするだけでも室内への事前避難ができます。避難ついでに屋内ショッピングをすると有効な時間活用になります。
また、過去の気象情報から数多くの雷のデータが収集され、雷雲の寿命は約30〜60分や落雷が多い地域などが判明してきています。しかし通常の気象予報ではこういった情報を把握しづらくなります。
そこで活用したいサービスが雷に特化した気象情報になります。降水レーダー情報や落雷情報に特化しており、避雷だけでなく雷恐怖症患者(アストラフォビア)が雷への準備をするのにとても役立ちます。
全て ””雷の観測から情報提供までを行う気象会社「株式会社フランクリン・ジャパン」””が運営、開発しているサービスになります。気象会社だからこそ実現できたサービスが満載です 。
雷についての基礎を楽しく学べるウェブサイトです。屋内や屋外のセーフティーゾーンの場所や雷に関する雑学をイラスト付きで紹介しています。
お子さんや家族と一緒に雷の教科書として利用してみてはいかがでしょうか?
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1分間隔で自動更新される落雷情報サービスが特徴のピンポイント雷雨アプリになります。
アウトドアや建設現場に携わる方や雷が怖い方にはイチオシのサービスです。
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自然現象と季節の関係性を旧暦をもとに教えてくれる天気アプリになります。
毎日の何気ない空と季節の変化を味わいながら雷などの急な気候変動も知りたい方におすすめのアプリです。
雷は極めて大きなパワーで危険な現象です。しかし過度に怖がることなく適切な知識を持つことで雷すらも自然の一部として味わえるようになるのではないでしょうか?
これが気象に携わるプロだからこそ伝えられる『雷恐怖症に対する向き合い方』になります。 また、アプリを活用して『雷のリアルタイム観測情報』『雷雲の動き』を俯瞰して理解することも、雷恐怖症にはかなり効果があります。
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