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<モノ・コト×気象予測>~指数をビジネスに活かすメリット~

はじめに

 地球温暖化の影響でしょうか。世界の平均気温が上がっているというデータがあります。日本の夏も年々暑くなってきており、熱中症には十分注意が必要です。熱中症を予防するためのツールとして、熱中症指数というものがあり、これは、気象予測情報を組み込んだ指数のひとつです。熱中症指数とは?どんなものなのでしょうか。また、ほかにもたくさんの指数がありますが、<モノ・コト×気象予測>で指数化することでビジネスに活かすためのヒントをご紹介します。

 

熱中症とは

 熱中症は、高温多湿な環境に、私たちの身体が適応できないことで生じるさまざまな症状の総称です。
 以下のような症状が出たら、熱中症にかかっている危険性があります。

症状1 めまいや顔のほてり

症状2 筋肉痛や筋肉のけいれん

症状3 体のだるさや吐き気

症状4 汗のかきかたがおかしい

症状5 体温が高い、皮ふの異常

症状6 呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない

症状7 水分補給ができない

 人間のからだは、およそ60%が水でできており(成人男性の場合)、
そのうちの数%を失うだけで、さまざまな影響がでてきます。
 熱中症を防ぐには、こまめな水分摂取と電解質(ナトリウム)の摂取が有効です。

水分減少率
(体重に占める割合)
主な脱水症状
2%のどの渇き
3%強い渇き、ぼんやりする、食欲不振
4%皮膚の紅潮、イライラする、体温上昇、疲労困ぱい、尿量の減少と濃縮
5%頭痛、熱にうだる感じ
8~10%身体動揺、けいれん
20%以上無尿、死亡

 

熱中症の予防指数

 熱中症の予防指数として、暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)があります。熱中症を予防することを目的として、1954年にアメリカで提案された指数です。暑さ指数(湿球黒球温度)の単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値が意味するものは気温とは異なります。暑さ指数(WBGT)とは、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目し、人体の熱収支に与える影響の大きい次の3つの要素を取り入れて考案された指数です。
①気温
②湿度
③日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境

暑さ指数(湿球黒球温度)は以下の4段階で表されます。

温度基準(WBGT)

注意すべき生活活動の目安 注意事項
危険(31℃以上) すべての生活活動でおこる危険性

高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。

外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。

厳重警戒(28~31℃※) 外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。
警戒(25~28℃※) 中等度以上の生活活動でおこる危険性 運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。
注意(25℃未満) 強い生活活動でおこる危険性 一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。

※(28~31℃)及び(25~28℃)については、それぞれ28℃以上31℃未満、25℃以上28℃未満を示します。
 日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針Ver.3」(2013)より

 

〈モノ・コト × 気象予測〉で指数化するメリット

 熱中症指数を例に見てきましたが、指数とは簡単にいうと、一つの目的に対して複数の情報をまとめる指標のことです。洗濯物を干すとき、雨は降らないか、風は強くないか、乾き易いかなど、いろいろな角度から考えますが、洗濯指数という情報があれば、一つの情報で瞬時に外干しの是非を理解することができます。

 オリジナルの指数を作成して公開することは、(例外を除き)気象業務として許可を受けていなくても可能です。

 夏に天気が良くて暑い日になると、「かき氷」や「スイカ」など、夏らしい食べ物が食べたくなりますよね。気象予測情報を組み込んだ「かき氷指数」や「スイカ指数」を作成して公開すれば、数日後「かき氷」や「スイカ」が食べたくなるからネットで注文しようという、消費者の購買意欲を高めることが可能です。

 このように〈モノ・コト × 気象予測〉の指数を作れば、消費者の購買意欲アップにも効果があり、ビジネスの場においても指数は活用可能です。

 とくに、気象データは天気、気温、降水量などの一般的なデータを組み合わせたり加工することで、用途にあった指数表現となり扱いやすく、独自利用しやすいという特徴があります。

 今回ご紹介した熱中症指数と似た指数に、不快指数があります。こちらは、気温と湿度を用いて値を計算します。同じ気温でも湿度が高いほど不快感が強くなりますし、湿度が高いということは空気中の水蒸気量が多いため、汗を乾きにくい状態になっています。「高温」よりも「多湿」の方が身体にダメージを与え、とくに日本の夏が蒸し暑く不快に感じるのはこのためです。

 フランクリン・ジャパンでは、独自に算出した不快指数を表示する「不快指数API」というツールのご用意がありますので、直近の発表時刻から72時間先まで1時間ごとの不快指数情報(6段階)を提供することも可能です。

 このほかにも「気象データAPI」という手軽に気象要素を取得できるツールをご用意していますので、ぜひ独自に指数をビジネスに活かしたいというご要望がございましたら、お気軽にお問合せください。

 

参考文献:
https://seikishou.jp/cms/wp-content/files/yobousisin210603/20210604-114336.pdf
https://www.otsuka.co.jp/nutraceutical/about/rehydration/water/dehydration-signs/
中野昭一編「スポーツ医科学」 第2章 体液・血液の働き.40頁,1999.
Adolph EF & Associates: Physiology of Man in the Desert. Hafner Pub Co, New York, p191, 1947.

 

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