昨今、脱炭素を目指したクリーンエネルギーへの注目が集まっており、太陽光といった自然エネルギーの活用が工夫されています。
そのうちのひとつ降雨は、私たちの生活にとって欠かせない水を供給してくれます。また、降水量の変化が様々な変化をもたらすため、降雨を知ることが大切です。
本記事では降雨を知ることで得られるメリットについて紹介します。
降水量とは、降った雨が地面や他の場所に流れることなく、その場所にたまった場合の水の1時間あたりの深さを表したものです(単位はmm)。例えば降水量1mmだと地面が軽く濡れる程度ですが、2mmにもなると地面はぬかるみます。
こういった降水量を計測することで様々なメリットがあります。
例えば農作物を育てるために必要な貯水池や地下水を把握することができます。さらに降水パターンを理解することで気象災害への備えもできます。降水量は農作物から人命まで守る貴重なデータになります。
降水量のデータが貢献した事例は数多く、なかでも農業や作物との関係性は多く見つかっています。
国外事例のひとつにアメリカイリノイ大学の事例があります。
イリノイ大学研究チームは同州の洪水を調査しており、過去30年間の降水量データから『降水量の変化は作物収穫量に影響を与えている』ことに気づきました。
調査では過度な降雨がトウモロコシの収穫量を減少させ、実際には予想収量の34%も減少させていることを明らかにし、トウモロコシの収量以外にも『作物保険×降水量』や『土壌×降水量』の関係性も発見していきました。 (https://news.illinois.edu/view/6367/781555)
国内の降水量データ活用事例に『降水量データによるイチジクの商品性向上』があります。イチジクは降雨後に腐敗しやすく、商品の品質を保持することが困難でした。そのため販路拡大ができなかったり、商品出荷率が低い課題を抱えていました。しかし福岡農林業総合試験場は降水量データとイチジクの栽培条件の関係性を調べることで降雨後でも腐敗しにくいイチジクの育て方を発見しました。
このように降水量データは農作物の商品性向上や生産性を高めるための貴重なデータにもなります。
当然ながら身近なところにも降水量データが活用されています。
例えば河川の流量や土壌雨量に結びつく監視といった防災活用です。気象庁や国土交通省等と自治体は災害から国民を守るために降水量データを活用しています。そのため高解像度降水ナウキャスト等観測は進歩を続けています。
私たちが気象災害の被害を受けないように報道される予報などには降水量データが使われています。
様々な活用がある降水量データは決して手に取りづらいものではありません。気象に携わらない一般の方にも気軽に情報収集ができるようにサービスが充実しています。そこで数ある中からおすすめサービスを紹介します。
過去1時間~先1時間の雨雲画像により、今後の雨雲の推移が判ると同時に、雷情報も知ることができるアプリです。
1㎞メッシュ細分の72時間先までの降水量の予測が見られるアプリです。細かな位置の降水量データが知りたい方におすすめです。
必要な地点の1㎞細分で1時間毎の解析雨量数値が判るので、どれくらいの雨量が降っているのか記録できるサービスになります。貯水や災害対策に効果を発揮します。
必要な地点の降水レーダー情報の数値が取得できるサービスになります。
降水量の変化で警戒すべき情報がスグに取得できるため、農業や防災に活用できます。
降水量データを活用して農業に取り組んだり、防災に活用したりと降水量データは貴重なものです。しかし、普段何気なく見ている天気予報の情報だけでは情報不足です。
降水量に特化した、詳細のデータだからこそ、多岐にわたって活用することができます。
ぜひ降水量に特化したサービスを活用してみてはいかがでしょうか?
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