2人に1人がSDGsについて認識しているSDGs時代の今、様々な企業が持続可能な社会の実現に向けて、新しいプロジェクトや工夫を練っています。そんな新しい挑戦に気象情報が活用できることを知っていますか?今回は気象情報がなぜ重宝されるのか?について徹底解説していきます。
気象情報と一口に表しても、あまりにも大きいカテゴリーです。気象情報を細かく分類してみると様々なカテゴリーがあります。
たとえば天気・気温・風・雨量などの小さいカテゴリーに分類することができます。気象条件によって収益が変化する漁師や施工事業者などにとっては、大きなカテゴリーではなく小さなカテゴリーの情報をもとに仕事内容を変えなくてはいけません。
それほど気象情報とは幅広く、重要な情報になります。 しかし気象情報を重要視する職業は未だ少なく、気象情報とビジネスサイクルが繋がっていると認識されていません。
多くの人にとっては『傘の必要性』や『自然災害の情報取得の活用』が主な用途になっているのではないでしょうか?
天候の変化が重要だとしても、どのように仕事とつながっているのか分かりづらいものです。そこで、すでに気象情報を重宝している職業とはどういったものがあてはまるか?
いくつかピックアップしてみましょう。
このようにリストアップしてみると、幅広い職種が天候に左右されているのではないでしょうか?
では、各職業ごとに『特に重要な気象カテゴリーはなにか?』繋がりを紐解いていきましょう。
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土木や塗装、建築関係は『天気』の変化によって仕事が無くなるといったことはそうありません。しかし『天気』が『雨』だと外の作業から事務へ変更することがあります。
また、通年の『日射傾向』や『湿度』情報は最適な塗装や断熱処理に必要な情報になります。天気を考慮したサービス提供は企業の評価に直結し売上を左右させます。
3m/s
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漁業は特に気象の影響を受ける職業のひとつです。
特に『風』の影響を受けると釣果がボウズになることもあります。(ボウズとは釣果が全くなくなること)また、風が強すぎて海がしけるとそもそも漁に出ることができません。そのため漁師は複数の風予報アプリをダウンロードし、一瞬の風の変化を読みながら仕事をしています。
一方で農業は『雨』の影響を受けます。雨や雪は土壌環境に作用し農作物の出来栄えを変えてしまいます。良い農作物ができなくては高値もつかず、農家はやりくりに困ってしまいます。近年では異常気象の影響も受けており、高額な被害額を記録するケースも見られます。
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観光地やリゾート地はそれぞれのシーズンによって客数が変動します。こういった変動に『天気』も大きく作用してきます。
例えば海のレジャーが人気の沖縄をあげてみましょう。こういった地域の夏季シーズンに天気が荒れると観光客が減少する傾向にあります。天気が悪いと客足が悪くなることは承知の事実で、それを踏まえて雨の日セールを行う事業者もいるほどです。
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アパレル業界は天気に関心がない人にとっても天気との関係性を感じるのではないでしょうか?
私たちは寒暖差の調節を服によって行います。そのため四季の訪れとともに天気を調べ、服を買うのではないでしょうか?
逆に事業者はシーズンに合わせトレンドを取り入れたりして販売します。
また天気が悪いと客足が悪くなることを考慮して、晴れの日には実店舗、雨の日にはweb店舗での販売をして、顧客獲得する工夫をするお店もあります。
気象とビジネスの関係性について紹介してきました。ここからはなぜビジネスに繋がるのか?その関係性を科学論文より知識を引用していきます。
気象とビジネスが強く繋がる理由、それは『天気によって人間の行動が変わるため』です。
それを証明した研究があり、 『Weather Effects on the Patterns of People’s Everyday Activities: A Study Using GPS Traces of Mobile Phone Users 日常生活の行動に影響を与える天候とは?GPSをもとに追跡』になります。
この研究結果によると、 時間と天気条件が人々の動きや行動に顕著な変化をもたらしていることが発見されています。
天気条件 | 気温が低い日(寒い日) | 雨が多い日や風速が4kmph 以上の強い日 |
時間帯 | 10時以降、特に14時~18時の間 | 10時~翌1時 |
気温が寒い日には午前10時以降、特に14時から18時の間、雨が多い日や風速が4kmph以上の強い日には午前10時から午前1時に人間の活動が多様化することが判明しました。
また、GPSを利用して滞在場所なども判明しました。このことにより天気が人間の行動ひいてはビジネスに繋がることを科学的に証明しました。
気象情報が人間の行動、ビジネスに繋がることが科学的に判明しました。
しかし気象情報の活用方法がわからずでは意味がありません。実際に気象情報を活用するならどういった用途があるのでしょうか?それぞれのパターンごとに紹介していきます。
観光業の場合、ダイヤモンド富士・ダイヤモンドダスト・雲海・天体ショー・釣りやダイビングなどに気象情報が活用できます。
例えば観光に訪れた際、天候条件が悪いと観光客は思う存分楽しむことができません。
もし観光地別の天気予報があれば観光客は『この日に行けばほぼ間違いなく良い体験ができる!』といった計画が立てやすくなります。結果お客様の増加に繋がることは間違いありません。
ゴルフ場の場合降水予報が特に活躍し、予約数の増加が見込めます。
例えば市の降水予報では一日中雨でも、ゴルフ場では雨が降らない時間などがあります。こういった少しの時間も有効に使えるとしたら、雨で諦めていた利用客を取り戻すことができます。
しかしこういった情報はTVやネットだけでは獲得しづらいものです。そのためゴルフ場だけのピンポイントの気象予報や、落雷情報(プレー中の事故防止のため)があると、予約キャンセル率の低下や快適で安全なプレー・運営の向上に貢献できます。
一般家庭でも天気予報を活用できます。
雨が降ったり風が強かったりすると洗濯物を干すことはできません。同じ晴れでも乾き易いか乾き辛いかで洗濯のできは変わります。
そうした情報をひとまとめにして、洗濯指数を表示すると便利なサービスになります。
今では、自分の居住地のピンポイント情報を獲得することが可能です。指数情報を一目見るだけで、洗濯の計画がすぐに立てられ、リスクを回避できると家事に余計な時間を使わなくて済むのではないでしょうか?
天候・天気情報の活用方法を紹介してきましたが、一般的な気象予報では情報不足で上記のような活用ができません。そこでビジネスで天気情報を活用する際は『通常の気象予報』ではなく、『オーダーメイド気象予報』を利用することをおすすめします。市町村などの広い範囲での気象情報ではなく、事業場所ごとのピンポイント予報だからこそ、効率的にビジネスに活かすことができます。
最近では会社や個人で自らオーダーメイド気象予報を作成して内々で利用している方もいます。法的な縛りはなく、APIなどから手軽に気象データをとることができるためそういった手段もお勧めです。
(*ただし大気の諸現象などの予測を公表する場合は予報業務の許可を受けていなければいけません。また、気象データの取得に当たり、どんな気象データを配信しているのか確認する必要もあるため、まずは気象会社に相談することが最短最効率になりえます。)
そこで弊社のサービスをご検討してみてはいかがでしょうか?
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