導入事例

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取材年月:2014年12月

狭山ゴルフ・クラブ 様

Introduction

情報が判りやすく正確で説得性があるからこそ、
マニュアルで決めたことを安心して実行できます。
狭山ゴルフ・クラブ 支配人 林隆生氏(写真右)
総務部 課長 橋本好司氏(写真左)

Profile

武蔵野の面影を残す埼玉の名門コースのひとつ、狭山ゴルフ・クラブ(埼玉県入間市)は、全27ホールのメンバーシップコース。キャディ60名を含む、従業員は140名。2016年には、日本の4大メジャー大会のひとつである「日本オープンゴルフ選手権競技」の開催が決まっている日本屈指のゴルフ場です。
狭山ゴルフ・クラブ(埼玉県入間市)の支配人 林隆生氏、総務部 課長 橋本好司氏に、フランクリン・ジャパンのLightning Scope+とカミナリmobileを導入した経緯とその効果について、詳しく聞きました。
活用状況

Lightning Scope+とカミナリmobileの活用状況

狭山ゴルフ・クラブでは、Lightning Scope+と カミナリmobileをどのように活用していますか。

狭山ゴルフ・クラブでは、フランクリン・ジャパンのLightning Scope+とカミナリmobileからの雷情報を中心に最新の気象情報を常時収集し、策定している落雷時対応マニュアルに沿って行動しています。

 

雷接近時の判断基準として、Lightning Scope+を活用

具体的にどのような運用をしているのでしょうか。

ゴルフ場は、さまざまな天気現象の影響を受けやすい場所です。とりわけ落雷については、判断の遅れが命取りになる可能性もあり、他の天気現象に比べて細心の注意を払っています。そこで、狭山ゴルフ・クラブでは、Lightning Scope+からの情報により、次の2つの基準を設けています。

雷接近時の判断基準

1 雷雲がゴルフ場の半径20km以内に接近した場合は、注意報を鳴らす

2 雷雲がゴルフ場の半径10km以内に接近した場合は、警報を鳴らし、避難を開始

Lightning Scope+の正確で、一目でわかり、説得性がある情報を基準としたことで、マニュアルに忠実に対応できます。これにより、避難を「もう少し待とう」や、再開を「もういいだろう」という、個々人の感覚的な判断をしなくなりました。

落雷時の対応マニュアルの作成や運用は、ゴルフ場支配人会連合会などを通じて、強く推奨されています。当ゴルフ場でも、以前からマニュアルはありました。 しかし、判断材料となる雷情報があいまいだったことによる判断のブレがありました。とくに、責任者(支配人)不在時の判断では、現場は少なからず不安を感じていました。

 

説得性のある情報で、お客様にも納得していただける

正確な雷情報がないと、お客様はどうなるのでしょうか。

プレー中のお客様は、できることなら避難したくないものです。雷が鳴り、身の危険を感じれば積極的に避難されますが、プレーの再開はまた別です。お客様によっては、「雷もおさまったし、もういいだろう」と言われることもある。

そのような場合でも、Lightning Scope+の情報を基準としていれば、「まだ落雷の可能性があります。しばらくお待ちください」と自信をもってお伝えすることができます。それでも、こちらの判断に懐疑的なお客様には、Lightning Scope+の画面で雷雲の動きをみていただくこともあります。視覚的にもわかりやすいので、画面をご覧になると、みなさんご納得されます。

この例からもわかるように、落雷時に考えられる対応事はすべてマニュアルの中でうたっているため、現在では現場が大きく混乱することはなくなりました。

選択理由

Lightning Scope+を導入する前の課題

Lightning Scope+の導入以前、どのような課題をお持ちでしたか。

平成5年までは、他社FAX情報サービスにより天気情報を収集していました。しかし、30分ごとに送信されて来るのでは間隔がひろい。わずか30分であっても、天気が大きく変化することもあります。結局、FAX情報は参考程度にとどめ、最終的には、支配人(責任者)が経験と目視により判断をしていました。

そこで、平成6年からは、FAX情報サービスに加え、襲雷警報器を導入しました。
しかし、襲雷警報器は精度に問題がありました。そのうえ、襲雷警報器では、今後の天気の変化を予測・判断することも難しかったのです。また、襲雷警報器の周囲の木々が伸びてしまうと、受信感度が下がり、適正に反応しないこともありました。

このような状態に強い不安を感じ、フランクリン・ジャパンのLightning Scope+を導入することになりました。

襲雷の判断基準の変化

平成5年 (1993年) まで 平成6年 (1994年) 以降 平成20年 (2008年) 以降
・他社からのFAX情報サービス
支配人 (責任者) の経験と目視
・他社からのFAX情報サービス
・襲雷警報器
支配人 (責任者) の経験と目視
Lightning Scope+ / カミナリmobile

 

Lightning Scope+採用の決め手

導入以前から、フランクリン・ジャパンやLightning Scope+のことは、ご存知でしたか。

いいえ、知りませんでした。

しかし、当ゴルフ場に来ていたゴルフトーナメント運営会社がLightning Scope+を持ち込んでいましたので、存在は知っていました。
「画面を見ればわかる」「リアルタイムでわかる」というのは、画期的に感じました。

その後、近隣の複数のゴルフ場で導入していることがわかり、視察に行きました。
そこで、使用状況と効果を確認して、導入を決めたのです。ゴルフ場での実績が豊富でしたし、他製品と比較するということはありませんでしたね。

効果・評価

Lightning Scope+への評価

Lightning Scope+を2008年から6年間使っての評価をお聞かせください。

Lightning Scope+には、たいへん満足しています。

落雷は人命に関わることもあり、極めて重要な気象情報です。Lightning Scope+は、正確に雲の動きや雷が鳴った位置がわかるので、判断材料として適しています。このような情報が、リアルタイムに手に入ることは、ゴルフ場 にとっては非常に重要と捉えています。

お客様の反応

Lightning Scope+導入により、お客様から感謝の言葉をもらうことはありますか。

それは特にありませんが、むしろそのほうが良いと私たちは考えています。

お客様には、特別強い危機感を持たれることなく「途中、雷で中断はしたが、プレーはつつがなくできた」
「1日楽しく過ごすことができた」という感覚でお帰りいただければ、それがいちばん好ましい状態だと考えているからです。

 

3台目を導入し、コース管理業務にも活用

導入から3年後の2011年には、3台目を追加されました。

Lightning Scope+の効果が大きいこともあり、2011年には3台目を追加設置しました。

それまでは、事務所(サーバー機)とマスター室(クライアント機)での2台体制でしたが、クラブハウスから離れたコース管理室にもリアルタイムで天気情報が必要という、コースを管理する現場からの強い希望があったからです。

また、これは二次的な効果ですが、コース管理の現場から天気の変化がわかることで、1日の作業計画にも効果が表れました。
早朝6時に出勤するコース管理の現場でも、その日の天気予測を把握できるので、作業優先順位を調整できるようになりました。

 

より安定した高速インターネット回線に受信手段を変更

導入当時は衛星回線でしたが、その後、有線回線に移行しました。どのような理由でしょうか。

ゴルフ場の周辺環境の変化によるものです。

導入当時はまだ、このあたりでは高速インターネット回線が整備されておらず、衛星回線しか選択肢がありませんでした。
しかし、徐々にインフラが整ってきたことで、より安定している有線回線に移行したのです。

 

カミナリmobile導入により、屋外作業にあたる従業員の安全も確保

さらに、2014年5月にはカミナリmobileを追加されました。

これは、従業員の安全確保のためです。そのため、屋外作業が中心の従業員にスマートフォンを携帯してもらい、カミナリmobileで気象情報を得てもらっています。屋外作業では、木の上で高所作業をしていることもあります。昨今はゲリラ豪雨もあります。突然、雷雨に襲われることもあり、屋外作業は危険を伴います。

カミナリmobileは、近くで雷があるとメールで知らせてくれるので安心です。このメールを受信後、即座に作業を中止し、避難するようあらかじめ決めてあります。

サービス活用の変遷

目的 導入場所 導入サービス等
平成20年
(2008年)
襲雷判断基準の
構築
事務所・マスター室 Lightning Scope+を導入
平成23年
(2011年)
コース管理業務
への活用
コース管理室 Lightning Scope+を追加導入
衛星回線から高速インターネット回線へ、情報の受信手段を変更
平成20年
(2008年)
従業員の
安全確保
屋外作業員の
スマートフォン
カミナリmobileを導入
展開・期待

先輩ユーザーからのアドバイス

現在、Lightning Scope+の導入を検討しているゴルフ場の関係者に向けて、先輩ユーザーとしてのアドバイスなどあればお聞かせください。

マニュアルがあってもその運用基準があいまいでは、マニュアルの効果は半減だと考えます。
また、その運用基準である雷情報は、瞬時にわかり正確でなければなりません。
その点で、フランクリン・ジャパンのLightning Scope+は、運用基準として適しているものと考えます。

私どものように近隣でLightning Scope+を導入しているゴルフ場もあるかもしれません。
一度、フランクリン・ジャパンに確認をされてみてもよいかもしれませんね。

 

今後の期待

フランクリン・ジャパンへの今後の期待をお聞かせください。

Lightning Scope+とカミナリmobileの導入により、当ゴルフ場の危機管理は安定してきました。
これもひとえに、フランクリン・ジャパンのおかげです。引き続き、お客様と従業員の安全確保のための精度の向上、ならびに多大なる支援を期待しています。今後ともよろしくお願いします。

狭山ゴルフ・クラブ様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

取材制作: カスタマワイズ

狭山ゴルフ・クラブ様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

取材制作: カスタマワイズ