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【プレスリリース】近年の関東と東海地方の雷発生数増加の一因は、黒潮大蛇行
暖かい黒潮は雷を増加させる
国立大学法人三重大学は、株式会社フランクリン・ジャパンの雷観測ネットワークJLDNを用いて、黒潮蛇行年と蛇行していない年(非蛇行年)の雷発生数の違いを、2004年から2023年までの期間において解析しました。
その結果、蛇行年には、東海から関東にかけての太平洋側の陸上の雷や黒潮流路に沿った海上の雷が増加していました。
さらに2023年は黒潮が東北沖まで北上し、それに伴い、雷発生領域も、東北沖にまで達していました 。
東海沖の雷発生数も2023年に激増していました 。
雷増加の一因は、黒潮大蛇行に伴う、太平洋沿岸の海面水温の上昇にあります 。
高温の黒潮から蒸発した大量の水蒸気が、太平洋沿岸の平野部に流入し、雷雲を強化しました 。
・本研究論文は、2025年7月15日にアメリカ気象学会発行の「Journal of Climate」に掲載されました。
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