新年にあたりまして、まずは能登半島地震で被災された皆様に心よりお見舞い申しあげますと共に、一日も早い復興をお祈りいたします。

日本では何処に住んでいても、地震に見舞われる事を前提に準備しておく必要があります。特に弊社がある神奈川県では、首都直下地震や南海トラフ地震による被災が想定されています。このため昨年末に雷観測システムの心臓部である落雷位置標定装置を地方拠点に移して冗長化を完成させたところです。

また、地震・雷だけではなく高温にも注意が必要です。2023年の夏は統計開始以降、最も暑かったと報告されました（※１）。国連のグテーレス事務総長は「地球が沸騰する時代が到来した」と表現しましたが、2024年はさらに暑くなると予想されています。
弊社が観測した2023年の落雷は約470万回で、過去23年間で2番目に多い落雷数でした。2024年はさらに多くなる可能性がありますのでご注意いただきたいと思います。
(※1)日本の夏の気温は1898年以降、最も高かったと気象庁が発表しました。世界の夏の気温は1880年以降、最も高かったとNASAが発表しました。

2023年は弊社では熱いプロジェクトがいくつも動きました。手前味噌で申し訳ありませんが簡単にご紹介したいと思います。
お客様全体に関係する案件としましては、ライトニングステーション（WEB版）リニューアルによる雷情報のリアルタイム化（5秒更新）です。すでに皆様にもご案内しておりますが、落雷事故は秒を争いますので、より安全にご利用いただけるようになりました。
ゴルフ場分野では大きな案件が二つ動きました。
１件目はゴルフ場様に大きなマーケットをお持ちの老舗名門企業様との業務提携です。こちらの会社様はゴルフ場様とは広範なお付合いがあり、すでに多くのゴルフコースをご紹介いただくなど、弊社との親和性が高くとても期待しています。
2件目は大手ゴルフコース運営企業様への営業展開です。商談は大詰めを迎えており、本年早々にも150コース以上を対象にした包括情報提供契約を締結できる運びとなっています。
どちらのプロジェクトも、先方ご担当者様のご指導が無ければ実現は難しい案件でした。ご担当者様、関係者様に感謝申し上げますとともに、弊社システムの信頼性、真面目な社風をご評価くださいましたこと、心より御礼申し上げます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

株式会社フランクリン･ジャパン　代表取締役　大川孝幸