2020.08.24

2020年8月21・22・23日の雷

雷ニュース

2020年8月21日から23日にかけて、西日本~東日本を中心に大気の状態が不安定となり、各地で雷が多発しました。

この期間、日本海と日本の東海上に中心を持つ高気圧があり、四国沖の低気圧が関東の南海上に進みました。
また、21日に沖縄の南海上を北上していた熱帯低気圧が22日の朝には台風8号に変わり、東シナ海にまで達しました。

日本付近は、高気圧の縁から低気圧や台風からの暖かく湿った空気の入りやすい状態が続いたため、西日本から東日本を中心に大気の状態が不安定になりました。


【2020年8月22日18時 実況天気図】

下図は、8月21日・22日・23日のそれぞれの落雷状況図です。
※×印が一回の落雷を表し、落雷の発生した時間帯ごとに色分けがされています。
3日間とも落雷が発生していたのは午後が中心でしたが、23日は東海地方や関東地方で午前中に雷雲が発達していました。

特に、この時季としては強い寒気(上空5,500mでー6℃)が流れ込んだ22日は、ここ数年で1番雷が多く、平野部でも雷が多発しました。
この日の日本全国の落雷数は、約22万回となり、20万回を超えるのは2013年以来、7年ぶりとなりました。
フランクリン・ジャパンの雷観測システムJLDNの雷観測より)



【2020年8月21日12時~24時 落雷状況図】
☆8月21日の全国の落雷状況はこちらからご覧いただくことができます。(1ヶ月間の限定公開となります。)


【2020年8月22日12時~24時 落雷状況図】
☆8月22日の全国の落雷状況はこちらからご覧いただくことができます。(1ヶ月間の限定公開となります。)


【2020年8月23日0時~24時 落雷状況図】
☆8月23日の全国の落雷状況はこちらからご覧いただくことができます。(1ヶ月間の限定公開となります。)

また、22日の夕方頃、長野県小諸市では農作業中に落雷に遭ったとみられる1人が死亡、1人が重体となる事故がありました。
下図は、22日15時~18時の落雷状況図です。長野県小諸市付近で雷が多発していたのが分かります。
(地図の中央付近の雷が多発しているエリアが小諸市)

22日の長野県内の落雷数は、約8,900回と1日で8月の1か月分※に相当する落雷がありました。
(※2018~2019年の月平均:約8,800回 / フランクリン・ジャパン調べ)

その他にも、落雷が原因とみられる火災や停電、列車の運休・遅れなど各地で被害をもたらしました。


雷ぶらり内の雷の知識のページでは、雷から身を守る方法を学ぶことができます。
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