2023.10.25

2023年10月24日 桜島噴火による火山雷

雷ニュース

2023年10月24日3時46分ごろ、鹿児島の桜島の南岳で噴火が発生しました。火口からの噴煙の高さが3600メートルと今年最高となった10月19日の爆発的噴火に次ぐ規模で、3400メートルの高さまで上がりました。
(10月19日の火山雷についてはこちら

弊社の雷観測ネットワークJLDNでは、19日に引き続き噴火に伴う火山雷が観測されました。
下図は、桜島周辺の10月24日3時台の雷の状況です。
※×印が落雷、□が雲放電(雲の中で発生する雷)を表し、雷の発生した時間帯ごとに色分けがされています。
フランクリン・ジャパンの雷観測システムJLDNの雷観測より)

 
【2023年10月24日3時~4時 雷状況図】

雷は、積乱雲によるもの以外にも今回のように火山噴火に伴うものがあります。火山が噴火した時、噴石が分裂したり衝突したりすることで静電気が起こり、噴煙内で+と-の電荷に偏りが生じます。積乱雲による雷と同様に火山噴火においても、この偏った電荷を中和するため雷が発生します。

★火山雷については、このサイトの雷トピックス「色々な雷」でも解説していますので、ぜひご覧ください。
(雷ぶらり-雷トピックス「色々な雷」)