2023年9月19日 桜島噴火による火山雷

2023年10月19日16時48分ごろ、鹿児島の桜島で爆発的な噴火が発生し、噴煙が火口から3600メートルの高さまで上がりました。
今年78回目の噴火で、噴煙は今年最高の高さとなりました。

弊社の雷観測ネットワークJLDNでは、この噴火に伴う火山雷が観測されました。
下図は、桜島周辺の10月19日16時台の雷の状況です。
オレンジ色の□が雷（雲放電：雲の中で発生する雷）を表しています。
（フランクリン・ジャパンの雷観測システムJLDNの雷観測より）

【2023年10月19日16時～17時　雷状況図】

雷は、積乱雲によるもの以外にも今回のように火山噴火に伴うものがあります。火山が噴火した時、噴石が分裂したり衝突したりすることで静電気が起こり、噴煙内で+と－の電荷に偏りが生じます。積乱雲による雷と同様に火山噴火においても、この偏った電荷を中和するため、雷が発生することがあります。

★火山雷については、このサイトの雷トピックス「色々な雷」でも解説していますので、ぜひご覧ください。
（雷ぶらり-雷トピックス「色々な雷」）