2021.12.01

2021年11月30日~12月1日の雷

雷ニュース

2021年11月30日から12月1日にかけて、前線を伴った低気圧が急発達しながら日本海を進んだ影響で、西日本~北日本の広い範囲で暴風雨となりました。また、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で大気の状態が不安定となり、11月30日の昼過ぎから12月1日の朝にかけて西日本~東日本の太平洋側を中心に雷を伴って激しく降りました。

下図は、11月30日18時から12月1日6時の天気図です。
日本海の低気圧の中心気圧が12時間で14hPa下がり、急速に発達している様子がわかります。
※低気圧の中心気圧が24時間で24hPa以上低下して急発達する温帯低気圧は、「爆弾低気圧」と呼ばれ、台風並みの暴風雨をもたらすことがあります。


【2021年11月30日18時 実況天気図(気象庁HPより)】


【2021年12月1日6時 実況天気図(気象庁HPより)】

下図は、11月30日9時~12月1日9時の落雷の状況です。
前線の通過に伴い、太平洋側の沿岸部や海上を中心に雷が多発していました。また、12月1日の未明には、この時期としてはめずらしく、関東南部の平野部でも雷が発生していました。
※×印が一回の落雷を表し、落雷の発生した時間帯ごとに色分けがされています。
フランクリン・ジャパンの雷観測システムJLDNの雷観測より)


【2021年11月30日12時~12月1日9時 落雷状況図】

なお、下図は関東南部で落雷の発生していた時間帯にあたる1時30分と2時の気温分布です。各地で気温が上昇し、特に府中では30分の間に7.9℃から15.3℃と気温が急上昇していました。地上付近に暖かい空気が流れ込み、雷雲の発生しやすい状態になっていたことがわかります。


【2021年12月1日1時30分 気温】


【2021年12月1日2時 気温】

下図は、東京付近 12月1日2時30分頃の落雷状況です。(弊社Twitterより引用)
☆弊社のTwitterでは、全国主要都市(東京関西名古屋札幌仙台金沢福岡沖縄)100km四方の落雷状況をツイートしています。

 

 


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