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2016年2月

SFな雲

こんにちは。

 

先週に引き続き、週末は天気が崩れそうですね。土曜日に集中して雨雲が本州を覆いそうです。

どこかに外出する方は、予備日や対策を考えた方がよさそうです。

 

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前回の続きで、

雲かためガスで様々な雲に乗ってみたいと思います。

雲の種類は細かくみると、非常にたくさんありますが、大きくは10種雲形というものに分けられます。

 

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『雲の豆知識

10種雲形とは・・・

[上層雲:巻雲、巻層雲、巻積雲] [中層雲:高層雲、高積雲、乱層雲] [下層雲:層雲、積雲、層積雲、積乱雲]

 

基本的に【積】が付くものはモコモコした特徴があり、

【層】が付くものは平たく延びている特徴、

【巻】が付くと、薄くてハケで描いたような水彩画のような印象があります。

 

10種雲形を覚える時

積乱雲は下層~上層まで届く大きい雲なので、上・中・下、どの分類か迷うことがあります。

そんな時は、雲の発生する高度で3つのグループに分類されていることを思い出すと良いと思います。』  

 

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日常観ている雲は、慣れることで、上記にあるような雲への分類ができるのですが、

中には特殊な条件で生成される〈非日常な雲〉がたくさんあります。

 

あれ、あんな形の雲、10種雲形を調べたときになかったぞ???

ということも頻繁にあるでしょう。

 

今回は、〈日常の雲〉と〈非日常な雲〉を生成の段階から見てみたいと思います。

 

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日常の雲、『積乱雲』・・・積乱雲は水平方向に数km~十数km、鉛直方向にも数km~十数kmという大きさがあります。大雨や雹、発雷や竜巻を伴う雲です。激しい気象現象にはほとんど必ず積乱雲がいます。

bud積乱雲は初め、積雲として生まれます。その後、上昇気流によって雲の素材が集まるとともに、20分程度で積乱雲と呼べる程高く成長します。この段階を発達期と呼びます。

それでは雲に乗ってみましょう。

【始めは比較的小さな積雲です。ひつじ雲のようにフワフワした雲に乗った感覚でしょう。うとうと眠りかけていたら、下からせり上がる感覚を楽しみつつ、成層圏まで達してしまうなんてことになります。(ちなみに成層圏までたどり着けば地球が青く見えます。昼間なのに星空も見えるでしょう。)】

club発達し終わると、最盛期という段階に入り強風や雨、発雷を引き起こします。

【中の気流はグルグルと複雑に循環しているけど、雲の上は関係ない、雲の下の人は大変だな・・そんな風に油断していたら足元から雷が出てきた何てことが起こります。→雷は下だけではなくあらゆる方向へ放電します。(とある夏の雷観測の結果より)雷雲一つの総エネルギー量は、大まかに計算したら、大体30世帯の電気消費量/1か月でした。発雷して地面に落ちるのが大体5割とすると、雲の中で起こる放電には15世帯分/1か月の電気量があります。】なんと、電気会社を通さずに電気が使える!!←※非常に危険を伴います。命がいくつあっても足りないほど危ないので、雷雲から電気を搾取しようとするのはやめましょうsign03

mapleさて、激しい現象が20分くらい続き、最後に強い下降流メインになってくると減衰期というものになります。

【さて、落ち着いてきたし、電気ももらったから悠々自適な生活を雲の上で送ろう・・なんて思っていたのもつかの間。ものの20分で消散してしまいます。なんて無情な雲なのでしょうか。。。】

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積乱雲は年中日本のどこかで発生し発雷をもたらしています。日本全国の落雷状況を確認してみてください。積乱雲がどこに居るかわかりますよ。ご要望頂ければ、リアルタイムで確認することも可能です

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『巻雲』・・・対流圏の上部で、適度に湿っていない時に、氷晶がゆっくりと尾を引きながら落下すると綺麗な巻雲が生成されます。

雲を調べ始めると、綺麗だな、観てみたいななんて思う雲があると思います。そんな中でも人気NO.1は≪彩雲≫だと私は思います。条件がそろえば日本のどこでも観測できる雲です。昔の日本人は天女の羽衣なんて表現をしていたみたいです。彩雲は、巻雲の主成分である氷晶が太陽光を分解するプリズムの働きをして、虹色に見えます。(巻雲でなくても虹色になることはありますが、彩雲=巻雲と勝手にイメージしています。)

【彩雲(巻雲)に乗るということはどういう事か→→最初に感じることは風が強いということ!新幹線やスポーツカーの上に乗っているときくらいの感覚です。巻雲はジェット気流の付近によく現れ、とても水平流が強いのです。そして、気づきます。乗ったら虹色に見えないことと、透けて見える下の風景に恐怖することを。。。    下から見上げるのが一番な雲でした。】  bullettrain   dash

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それでは次、〈非日常な雲〉から日本編(レンズ雲)と海外編(モーニンググローリー→※アサガオではありません雲です。)

 

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日本編

『レンズ雲』・・・地形の影響や強風の影響で生成されます。よく富士山で見られる傘雲もレンズ雲の一種です。甘食が吊るされているような形の雲です。

凸レンズのような形からレンズ雲と呼ばれていますが、各高度の積雲系に分類されます。

【今まで散々な思いをしてきた雲に乗るシリーズですが、どうでしょうか?甘食に乗ってみるとその感覚でどうやって雲が生成されているのかわかるでしょう。下からじわじわと雲ができている感覚があります。また、止まっているように見えた雲の表面がじわじわ動いているのもわかります。実はレンズ雲のあるところは上昇気流のスポット。上昇気流のスポットは各高度の水平流の風速の違いや、山の斜面や形によって生まれます。風も低い高度であるならば、比較的弱いです。現象が緩やかなので、極楽ふわふわ時間が堪能できます。】

レンズ雲は天気が大きく崩れる前後で発見しやすいでしょう。台風一過がお勧めです。typhoon=3

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海外編

『モーニンググローリー』・・・長さ1000㎞にも及ぶ、切る前の金太郎飴のようなロール状の雲です。広大な大地と十分湿った空気、海風と陸風による開封前線、さらには夜に地表がグングン冷えて(日が暮れてから雲が無く、放射冷却が十分ある状態で)逆転層が起きる事が生成の条件です。簡単に言うと、上手い事横長にロール状の雲ができればいいわけです。

発生場所としては、オーストラリアのヨーク岬半島というところが有名で、南半球の秋ごろに発生する可能性が高いそうです。条件がそろえばどこでも観る事ができます。日本だと北海道の雄武町の沖(オホーツク海)で発生したこともあるようです。

【この雲に乗るのであればやることは一つ、サーフィンです。進行方向左から見たら時計回りをしているのですが、約60㎞/hで進み、果てしなく横に長いのでサーフィンにはもってこい?です。ただ一つ気を付けなければいけないのは、楽しさ余って雲の進行方向後ろに行き過ぎると強い下降流で下に叩き付けられてしまいます。】実際にグライダーに乗る方々には絶好のスポットらしいです。前方の上昇気流に乗るそうです。

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出典:ウィキペディア

さて、原点に戻りまして、この雲は10種雲形だとどれに当てはまるのでしょうか??

⇒この雲は積雲だと考えられます。発生する高度が低い事と形、雲のでき方から推測すると積雲に当てはまります。

 

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以上、S(少し)F(不思議)な雲の紹介でした。まだまだオープンセルやスーパーセル、ホールパンチ雲とかアスペラトゥス雲とか不思議な雲はたくさんあります。

ふと思い立ったら、上を向いて歩いてみてください。upwardlefteyeshine

 

終わります!2016218173241.png

 

eigyo@yoho-shi k_y。