年頭所感
新年あけましておめでとうございます。
世界の平均気温は、2024年が観測史上もっとも高くなる事が確実視されています。日本でも猛暑日が過去最多であったり、富士山の初冠雪がもっとも遅かったりと、高い気温を裏付ける出来事が報道されていました。
地球はこのまま沸騰していくのでしょうか。
少し長い時間軸で見ると現在の地球は比較的温暖な間氷期(※1)にあたります。前回の間氷期が11万年以上前であることから、これまでの周期どおりなら「氷期の始まり」にいつ突入してもおかしくないと考えられます。また、2030年代には太陽活動が60パーセント低下して地球の温度が低下するという研究者もいます(※2)。一方で、氷期への移行は温室効果ガスによって数万年先送りになるという研究者や、太陽活動の低下が起こったとしても、温暖化と相殺されるため心配するほどではないという研究者もいます。
未来の事はその時にならないと分かりませんが2030年代はすぐそこです。太陽活動の低下はシミュレートされているのでおそらく起こるのだと思います。そのとき地球温暖化の影響がどうなっているにしろ、温室効果ガスは既に十分放出されていますので、これ以上出さない社会的努力は今後も必要であろうと考えています。
雷については、弊社が観測した2024年の落雷数は約430万回で、過去23年間でベスト5に入るほどの数でした。
多かった落雷に加え、これまでの弊社の活動が認められてきたのかもしれませんが、昨年は取材対応が頻発し、TVやラジオなどへの出演もさせていただきました。その他、TV放送用にデータ提供を行ったのが45件、新聞・雑誌への取材による掲載が11件あり、それぞれ例年の4~5倍になりました。
今後も、雷といえばフランクリン・ジャパンと認知していただけるよう努めてまいります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
(※1)地球は比較的温暖な間氷期と、より寒さが厳しい氷期(氷河期)を繰り返していいます。間氷期は約1万年前後、氷期は8~9万年で、合わせて10万年程度の周期で繰り返されています。(日本極地研究振興会)
(※2)英ノーザンブリアン大学、ヴァレンティナ・ジャルコヴァ教授の発表による。(2015年、王立天文学会)
株式会社フランクリン・ジャパン 代表取締役 大川孝幸