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Lightning Scope +

飯能ケーブルテレビ株式会社 様

取材年月 2014年3月
飯能ケーブルテレビ株式会社 様

ご紹介 Introduction

『ケーブルテレビはまちづくり』のスローガンの元、地域住民の安心安全に欠かせない情報として、雷発生を『防災お知らせサービス』で放送しています

飯能ケーブルテレビ株式会社 和泉 如記 氏 (左)
小清水 豊 氏 (右)

お客様プロフィール profile

飯能ケーブルテレビ株式会社 様

飯能ケーブルテレビ株式会社(通称:飯能日高テレビ、略称:HCTV)

創業は1982年、埼玉県内では最も早くからサービスを開始しているケーブルテレビ局です。「ケーブルテレビはまちづくり」というスローガンの元、地域住民に必要とされるサービスを提供しています。飯能市でいえばグルメには評判の高い「飯能うどん」、江戸時代から続く「西川材」、10万人以上もの人出でにぎわう「飯能まつり」など。日高市ではパワースポットとして評判の「高麗神社」、渡来人移住の記念祭「高麗郡建郡1300年歴史シンポジウム」、ヒガンバナで有名な巾着田(きんちゃくだ)など。
その他議会や選挙、各種スポーツイベント等を中継して、地域密着型の情報局として各種サービス展開を行っています。

  • 所在地所在地 : 埼玉県飯能市大字小久保19番地の1
  • 所在地発足 : 昭和57年(1982年)4月8日
  • 所在地URL : 公式サイト

埼玉県飯能市と日高市をサービスエリアとする飯能ケーブルテレビ株式会社
専務取締役 和泉 如記 氏と 経営企画担当 執行役員 小清水 豊 氏に、
雷・気象情報システムを導入した経緯とその効果について詳しくお聞きました。

導入事例 INDEX

  • 01 活用状況
  • 02 選択事由
  • 03 効果・評価
  • 04 展開・期待

01. 活用状況

防災アナウンスと設備メンテナンスにLightning Scopeを活用

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専務取締役 和泉 如記 氏

飯能ケーブルテレビでは、Lightning Scopeをどのように活用していますか。

当社では、2つの用途でLightning Scopeの雷情報を利用しています。

用途1 「防災お知らせサービス」のコンテンツ

「防災お知らせサービス」とは地域住民への防災情報などを、専用端末を介して各家庭に音声でお知らせするものです。このサービスのコンテンツにLightning Scopeからの雷発生情報をアナウンスしています。

用途2 配信設備メンテナンスへの対応

ケーブルテレビの配信設備に落雷があると放送を受信できない世帯が発生します。落雷を予想して人員や代替設備を用意しておくことで、復旧時間を最小限に抑えています。
 

「防災お知らせサービス」の仕組みとアナウンス内容

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執行役員 小清水 豊 氏

「防災お知らせサービス」からお尋ねします。
「防災お知らせサービス」の仕組みを教えてください。

マルチアラートという専用の警報装置を利用して音声で放送しています。

テレビを受信装置に使ってもいいのですが、これでは電源を落としていると重要な警報を聞くことができません。希望者宅にマルチアラートを無料で提供し取り付けています。「防災お知らせサービス」利用世帯数は飯能市で約6,000世帯、日高市で約3,000世帯となっています。

どのような情報を地域住民に放送しているのでしょうか。

「防災お知らせサービス」では多彩な防災情報を配信しています。

具体的には、「緊急地震速報」「火事」「事件・事故」「迷子・子供見守り」「土砂災害」「洪水」「害獣情報」「有事情報」などです。

2009年から情報を提供しており、翌年の3.11東日本大震災の揺れには、48秒前よりカウントダウンが開始され、その正確さが話題となりました。

「防災お知らせサービス」のコンテンツを充実させる目的で雷情報を追加

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天井にセットしたマルチアラート

「防災お知らせサービス」とLightning Scopeの連携の仕組みを教えてください

Lightning Scopeで雷発生の警報を受信します。担当スタッフがそれを確認し、警報を地域住民に伝達する必要があると判断した場合は「防災お知らせサービス」を経由して警報します。

アナウンス内容は「○○地区では落雷が予想されます」「○○地区では落雷が発生しています」
「周辺住民の方は充分に気をつけてください」などです。

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02. 選択事由

Lightning Scopeを採用した理由

「防災お知らせサービス」に雷情報を追加した経緯をお聞かせください。

埼玉ケーブルテレビ連盟でフランクリン・ジャパンの親会社であるサンコーシヤのプロモーションビデオを作成したことがあります。そこで、雷情報をリアルタイムで知らせるフランクリン・ジャパンのサービスを知り、大変興味を持ちました。

「防災お知らせサービス」のコンテンツ充実を検討していましたので、地域住民の安心安全に必要な情報であると判断し導入を決定しました。

Lightning Scopeを採用した理由はどこにありますか。

電力会社の提供する雷情報サービスは前から知っており、ときおり利用していました。そのサービスと比較して、Lightning Scopeを採用した理由は、以下3つあります。

採用理由1 リアルタイム性

リアルタイムに最新情報がプッシュされてくることです。Lightning Scopeは落雷した瞬間にモニタ上に反映されます。これに対し、電力会社の情報は当時5 分以上の間隔があり、やや遅れていました。たとえ数分の遅れでも障害の初動体制に影響しますし、お客様からの問い合わせに対応できません。

採用理由2 予測可能

予測がしやすいことです。Lightning Scopeは時系列で落雷した場所がわかり、次の落雷個所を我々が予測することができます。同時にアメダスや台風情報、気象、警報・注意報も確認でき、容易に状況を把握することができます。見やすさ・わかりやすさでは大きな違いがありました。

採用理由3 カスタマイズ性

フランクリン・ジャパンがカスタマイズに対応していることです。現状では当社の担当者がマイクに向かって落雷危険地域をアナウンスしていますが、近い将来には自動化したいと考えています。電力会社のサービスに第三者が手を加えるのは困難です。この可能性を考慮して、Lightning Scopeに決めました。

電力会社のサービスは、無料という点では魅力的ですが、当社の望むレベルには達していないと考えました。

03. 効果・評価

「防災お知らせサービス」での効果

「防災お知らせサービス」に雷情報を追加した効果をお聞かせください。

地域住民への安心安全の向上のために開始したサービスですから、そのお役には確実に立っていると思います。
反響も大きく、危険な情報を知らせてくれて助かったという声を聞くことがあります。

そもそも飯能や日高は農業や林業への従事者の多い地域です。その方々が、作業へ向かう前に雷発生警報が出るのは大変有用です。
雷雲はいきなり発生し、落雷が生じます。落雷が予想される時間の外出は控えることができます。

「台風よりも雷による被害の方が大きい」と、当社の社長はよく口にします。日本では地震と雷の被害が多いと思います。

雷対策はケーブルテレビ局の課題

2つ目の用途、設備メンテナンスに関してお聞きします。
落雷はケーブルテレビにどのような影響を与えるのでしょうか。

ケーブルテレビの配信設備に落雷があると、テレビ受信ができなくなります。加入宅までのケーブル、中継する増幅器や電源装置に落雷すると、設備が機能しなくなってしまいます。幹線部分が機能しなくなると、その配下となる地域のテレビが一斉に受信不能になります。

加入宅に落雷すると、受信装置が故障して映らなくなります。また、電力線に落ちて、宅内の受信機器に障害が発生することもあります。
集合住宅では共有部分のブレーカーが落ちて受信できなくなることがあります。

さまざまなケースがあり、これは有線放送の宿命のようなものです。雷による影響を最小限に抑え、1秒でも早い復旧はケーブルテレビ局に共通する課題といっていいでしょう。

雷の発生が予想される場合、一刻も早く復旧させるため、技術部隊を待機するようにしています。
当社の終業時間は夕方6時ですが、いったん社員を帰してしまいますと、再招集に時間がかかるからです。

 

どのぐらいの頻度で待機することがありますか。

その年によってまったく異なります。ちなみに2013年は一度もありませんでした。サービスエリアで雷の発生が少なかったのです。
これに対して、2012年はかなりありました。数十件はあったと記憶しています。

障害時の復旧手順

  1. Lightning Scopeからの雷情報により、技術部隊を待機させるかどうかを夕方までに決定します。
    判断基準は雷が発生した場所や季節によって異なります。
    奥多摩で雷雲が発生して、北東に流れていくパターンの場合、雷雲が当社のサービスエリアを通過しますので、待機や代替機器の準備が必要です。
  2. 雷の発生が予想される場合、待機した社員はLightning Scopeでサービスエリア内の雷発生状況を確認します。
  3. 障害が発生するとお客様から問い合わせの連絡があります。
    そのお客様までの経路で発生した落雷を把握し、設備が正常に稼働しているかをチェックします。
    当社の設備付近に落雷が発生した場合は、お客様からの問い合わせ以前に設備の稼働状況をチェックする場合もあります。
  4. 不通となった設備を特定して、高所作業車に乗って技術部隊が駆け付け、復旧します。
  5. 雷雲が去って、落雷の危険性がなくなった段階で技術部隊は帰宅します。

 

設備メンテナンスでの効果

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Lightning Scope導入後の効果を教えてください。

障害への対応が素早く正確になりました。ケーブルテレビは受信できて当たり前のサービスですから、雷で放送できないというのではビジネスになりません。

無駄な労力からも解放されました。夕方になって毎日空模様を見て、雷を予想する必要がなくなりました。不用意に技術部隊を拘束するのは社員の負荷になりますし、自宅に帰ってから呼び出されるのも大きなストレスになります。

Lightning Scopeは設備メンテナンスにおいて確実に効果を上げています。

 

Lightning Scopeの使用感についてお聞きします。

Lightning Scopeをインストールしているのは1台のPCですが、モニタを分岐して社内数個所で確認しています。画面内容は大変わかりやすく、特に説明しなくても理解することができます。

電話サポートのチームにもモニタを分岐しています。「防災お知らせサービス」で雷接近や落雷の情報をアナウンスした後、「どこに落雷したのか」「もう大丈夫なのか」などの問い合わせが来ることがあります。画面を確認して、サポートスタッフが答えています。サポートスタッフにとってもすぐにわかるインターフェースになっています。

 

04. 展開・期待

雷・気象情報システム導入を検討されている方へのアドバイス

雷・気象情報システム導入を検討している企業へのアドバイスをお願いします。

雷情報は人々の日々の生活にかかわっており、当社のように地域住民の安心安全を支援する企業にとっては不可欠なサービスです。

当社はマルチアラートという専用端末を無料で提供していますが、データ放送サービスを利用して雷情報を提供することもできるかと思います。

ただ、安心安全の提供というのは当社のポリシーであり、すべてのケーブルテレビ局に共通するものではないかもしれません。

一方、設備メンテナンスに関しては、ほとんどのケーブルテレビ局に役立つ情報になると思います。Lightning Scopeがあれば精度の高い雷発生予測が可能となり、的確な対処ができます。

 

今後の展開

今後の展開を教えてください。

現在考えているのは以下の2点です。

1.通知の自動化

先ほども出ましたが、1つは通知の自動化です。特定のエリアで雷の発生が予想されること、現在発生していること、すでに危険な状態から脱したことなどを、ある程度自動でアナウンスできるようにしたいと考え、フランクリン・ジャパンにも相談しています。

2.モバイル対応

2つ目がモバイルでの情報提供です。ケーブルテレビ局は有線放送ですが、モバイル端末での情報提供をいくつかのケーブルテレビ局が検討を開始しています。とりわけ、雷情報は屋外で作業している農業、林業、その他工事現場などで必要となります。しかし有線では限界があり、屋外にいる人に知らせる仕組みが必要です。

当社はケーブルテレビを電気や水道と同じレベル、地域住民の生活に不可欠なインフラであると考えています。インフラとして雷情報は極めて重要と考え、さらなる有効活用を検討していきます。

 

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飯能ケーブルテレビ様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

 

 

取材制作:カスタマワイズ