雷観測・落雷状況

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JLDNについて

フランクリン・ジャパンは、世界基準の雷観測ネットワークJLDNにより、
日本全域の雷を観測しています。

JLDN全国雷観測ネットワークとは

JLDN(Japanese Lightning Detection Network)は、フランクリン・ジャパンが運用する全国雷観測ネットワークです。 北海道から沖縄まで31基のセンサーにより構成され、日本全国をシームレスにカバーした観測網となっています。 JLDNの雷位置標定精度は、位置誤差300m以下となっており、NALDN(北米)やEUCLID(欧州)などの大規模雷観測ネットワークとほぼ同等の精度を有しています。

JLDNの特長
  • 全国31ヶ所に設置したセンサーをネットワーク化。
  • GPS衛星から送られてくる正確な時間情報を利用することにより、落雷位置・時刻・電流値などを観測。
  • 1つの雷に対し、常時平均6〜7基のセンサーが参加する高密度のネットワーク。
  • 一部のセンサーの故障による雷の捕捉率の低下が殆どなく、正確で信頼性のある観測が24時間リアルタイムで可能。
  • 広域において安定した精度の高い雷データを得ることが可能。日本の陸域において、捕捉率90%以上、位置誤差300m以下となっています。

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雷が放出する電磁波の到達方法と、センサー間の到達時間差から高精度の位置標定を実現

雷が放出した電磁波をセンサーで検出し、その到達方位(MDF:Magnetic Direction Finder/磁界方位検知)と、センサー間の電磁波の到達時間差(TOA:Time Of Arrival/到達時間差)を求めて、落雷位置を算出します。 到達時間差を求める時刻同期源にはGPSを用いて、高精度の位置標定を実現しています。

MDF方式(磁界方位測定)

各センサーの方位データ線が交わる点の内部において、 各々のデータ誤差が最小になる地点を標定点とします。

TOA方式(到達時間差)

各センサーに到達した信号の誤差を測定し、その時間差から距離の差に換算し、 距離の差が一定となる軌跡を求めると双曲線が描かれます。同様に別のセンサー からも双曲線が描かれ、それらの交点から最適な地点を標定点とします。

広範囲、高精度で落雷を検知

JLDNの検知効率と位置標定精度は、日本陸域の大部分をカバーしており「捕捉率90%以上」、「位置誤差300m以下」の高精度を保持しています。

※この図は、実際の計算値にスムージング処理を行って作成しています。

JLDNの雷観測は、さまざまな角度からデータを抽出します

発生位置 緯度および経度(1万分の1度:約10mの分解能で計算)
発生時間 年・月・日および時・分・秒 (発生時間を1nsec単位で計算)
電流値 落雷の推定電流値(1kA単位で計算)
極性 落雷の極性+/−(雲側の電荷の極性と定義)
種別 対地放電または雲放電

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